美容師でお金がないのはなぜ?生活が苦しい原因と収入を増やす方法

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「給料日前になると、銀行残高がほとんどない」
「ハサミやウィッグ代を払う余裕がない」
「このまま美容師を続けて、収入は増えるの?」

美容師でお金がない原因は、給料の低さだけではありません。
生活費や仕事の自己負担、サロンの給与制度によっても、手元に残る金額は変わります。

今月だけお金が足りない場合と、毎月赤字になる場合では、取るべき対策も異なります。

私もアシスタント時代は手取り18万円前後でした。
現在は独立してフリーランス美容師として働きながら、記事執筆や動画編集、Web制作もしています。

この記事を読めば、お金が残らない原因を整理し、節約・転職・副業・独立のどれを選ぶべきか判断できます。

本記事の内容
  • 美容師でお金がなくなる主な原因
  • 今月だけ足りないときの対処法
  • 美容師を続けるか転職するかの判断基準
  • 転職・副業・独立で収入を増やす方法

まずは、お金が残らない原因から順番に確認していきましょう。

美容師でお金がないときは原因を3つに分けて考える

美容師でお金がない原因は、収入不足、生活費、仕事で使うお金の3つに分かれます。

原因を切り分ければ、優先して見直す項目が分かります。
必要のない節約や、無理な副業も避けやすくなります。

手取り、毎月の支出、仕事で使うお金を分けて確認していきましょう。

毎月の手取りが生活費を下回るなら給料不足が原因

毎月の手取りが生活費を下回るなら、給料不足が原因です。

支出だけを減らしても、赤字が続くことがあります。
収入そのものを確認したほうが改善しやすくなります。

給料が少ない理由は、基本給だけとは限りません。

次のようなケースでは、働いても手取りが増えにくくなります。

  • 基本給が低い
  • 給料に固定残業代が含まれている
  • スタイリストになっても歩合が付かない
  • 売上が増えても給料があまり増えない

私がアシスタントになった頃の手取りは16万円でした。
5年間働いても、手取りは18万円前後です。

スタイリストになった後も、手取りは20万円ほどでした。
役職が変わっただけで、生活に余裕が生まれたわけではありません。

美容師は努力すれば自然に収入が増えるとは限りません。
給与制度によっては、売上が伸びても手取りが大きく変わらない場合があります。

給料不足か判断するときは、次の計算をしてください。

計算式

手取り 毎月の生活費

毎月マイナスになるなら、収入不足の可能性があります。

毎月の生活費には、次の支出を含めます。

  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 食費
  • 通信費
  • 通勤費
  • 返済が必要な支払い

給与明細も確認してください。

特に見たい項目は次のとおりです。

  • 基本給
  • 固定残業代
  • 歩合給
  • 社会保険料
  • 税金
  • 交通費
  • 給与から天引きされている費用

毎月の不足額も計算してください。

計算式

毎月の不足額 毎月の支出 手取り

毎月1万円不足している人と、毎月5万円不足している人では、必要な対策は変わります。

給料不足だと分かったら、支出だけを減らす前に、今の職場で収入が増える条件を確認しましょう。
昇給時期や歩合制度が明確でない場合は、他サロンの待遇と比較する判断材料になります。

美容師の給料や手取りの相場は、以下の記事で詳しく解説しています。

家賃や固定費が高いと給料が増えてもお金は残らない

固定費が高いと、給料が増えても手元にお金は残りにくくなります。

家賃や通信費は、毎月必ず支払うお金です。
一度契約すると、収入が減っても支払いは続きます。

一方で、冠婚葬祭や家電の買い替えなどは、一時的な出費です。
毎月の赤字とは分けて考えたほうが原因を判断しやすくなります。

支出は4つに分けて考えると、原因が分かりやすくなります。

分類 主な支出 確認すること
固定費 家賃・通信費・保険・サブスク 毎月いくら支払っているか
返済・維持費 奨学金・車のローン・駐車場代・車の保険や税金 毎月の負担額はいくらか
変動費 食費・友人との食事代・飲み会・美容代 月によってどのくらい変わるか
一時的な出費 冠婚葬祭・家電の買い替え 来月以降も続く支出か

固定費は、毎月の合計額も確認してください。

年払いの保険料や税金、車検代は12カ月で割り、毎月の支出として計算します。

給料日前にお金がなくなっても、一度だけの出費なら家計を立て直せる場合があります。
2〜3カ月続けて赤字なら、固定費が生活を圧迫している可能性があります。

「仕事で必要な美容代や友人との食事代もあるから、どこを減らせばいいか分からない」

仕事に必要な支出まで減らす必要はありません。
売上や技術につながる支出と、生活習慣として続いている支出を分けて考えてください。

1カ月分の支出を書き出し、固定費から順番に見直してみましょう。

ウィッグ・ハサミ・講習費は美容師特有の負担になる

美容師は、生活費とは別に仕事で使うお金がかかります。

同じ手取りでも、仕事で使うお金が多いサロンほど自由に使えるお金は少なくなります。
生活費だけ見直しても、お金が残らない理由は解決しません。

美容師は次のようなお金を自分で負担することがあります。

  • カットウィッグ
  • ハサミやコーム
  • グローブなどの消耗品
  • 練習用の薬剤
  • 外部講習費
  • 撮影モデル代
  • 衣装代
  • 自分の美容代

私が働いていたサロンでは、ウィッグ代は給料から天引きでした。
1体あたり1,500円です。

ウィッグ代は、「1体の価格×1カ月の使用数」で毎月の負担額を計算してください。

私は借金をしてハサミを購入しました。
モデル撮影費や一眼カメラ、パソコン、編集ソフトも自己負担です。

高級ホテルや飲食店の利用を、自己投資として勧められたことがありました。
クレジットカードで支払った経験もあります。

洋服の買い替えや、ほかの美容室へ勉強しに行く費用も必要でした。

仕事で使うお金は、1カ月分の合計額も確認してください。

借入や分割払いがある場合は、次の項目を書き出すと整理しやすくなります。

  • 仕事で使うお金の月額合計
  • 借入残高
  • 毎月の返済額
  • 残りの支払回数
  • 何の売上につながる費用か

仕事で使うお金をすべて減らす必要はありません。
売上アップにつながる費用を優先して残してください。

サロン負担と、自分で支払っているお金を分けてください。

直近3カ月の仕事で使うお金を確認してみましょう。
目的が曖昧な支出や、使っていない道具から見直すと判断しやすくなります。

美容師を続けるか転職するかは毎月の赤字額で判断する

一時的なお金不足なら、支払いの整理や支出の見直しで対応できる場合があります。

毎月赤字が続くなら、節約だけでは改善しません。
給料や働く条件まで確認すると、何を変えるべきか分かります。

不足額ごとに、今取るべき対策を確認していきましょう。

今月だけお金が足りないなら残高と支払い日を確認する

今月だけお金が足りないなら、残高と給料日までの支払いを確認してください。

必要な金額が分からないまま節約しても、赤字は解消しません。
給料日までに必要なお金を整理すると、優先して支払うものが見えてきます。

今日確認する内容は次のとおりです。

  • 銀行口座の残高
  • 給料日まであと何日あるか
  • 次の給料日
  • 給料日までの引き落とし予定
  • 現金で必要な食費や交通費
  • 延期や変更ができる支払い
  • クレジットカードや後払いで、まだ支払っていない金額

銀行口座の残高から、引き落とし予定と生活費を引いてください。
給料日までの不足額が分かります。

不要な買い物や急がない出費は、給料日以降へ回します。
新しいリボ払いや借入で不足分を補う方法は避けてください。

翌月以降の返済が増えると、毎月の赤字につながるためです。

今日中に残高と支払い日を書き出し、給料日までに必要な金額を確認しましょう。

毎月1万〜3万円足りないなら固定費と自己負担を見直

毎月1万〜3万円足りないなら、固定費と仕事で使うお金を見直してください。

月5,000円の不足と月3万円の不足では、必要な対策が異なります。
不足額が大きいほど、複数の支出を見直す必要があります。

原因ごとの確認方法は次のとおりです。

原因 確認する数字 最初の対策
通信費や保険が高い 毎月の支払額 契約内容を見直す
ウィッグ代が多い 1体の価格×毎月の使用数 使用数と練習内容を確認する
講習費が多い 年間の講習費÷12カ月 必要な講習を優先する
年払いの支出がある 年間の支払額÷12カ月 毎月の生活費へ含める
サロン指定の自己負担が多い 毎月の自己負担額 サロン負担へ変更できるか相談する

年払いの保険料や更新料も、12カ月で割ると毎月の負担が分かります。

支出を見直した後は、毎月いくら支払いが減ったかも計算してください。

計算式

見直し前の支出 見直し後の支出 毎月減らせた金額

「講習やウィッグ代を減らすと、技術が身に付かないのでは?」

必要な投資まで減らす必要はありません。
売上につながるものを優先し、使っていない講習や目的が曖昧な支出から見直してください。

固定費と仕事で使うお金を減らしても赤字が残るなら、支出だけでは改善しません。
減らした後の不足額を計算し、給料も見直していきましょう。

昇給時期やデビュー条件が不明なら転職を比較す

昇給時期やデビュー条件が不明なら、ほかのサロンの給料や働く条件を比較してください。

収入が増える時期が分からない職場では、赤字がいつまで続くか判断できません。

2〜3カ月以上赤字が続く場合は、給料も確認してください。
支出だけで解決できるか、転職を考えたほうがいいか判断できます。

私が働いていた会社には家賃補助がありませんでした。
自転車通勤だったため、交通費も支給されませんでした。

給料が低いうえ、働く側の負担が大きい環境でした。

スタイリストの判断で、デビュー時期が延びるケースもありました。
努力だけでは収入が増えない職場もあります。

比較したい項目は次のとおりです。

  • 昇給する条件と時期
  • 昇給後の基本給
  • デビュー予定時期と残りの期間
  • デビュー後の基本給
  • 歩合が付く売上ライン
  • 技術売上と店販売上の歩合率
  • 社会保険の有無
  • 固定残業代の金額と対象時間
  • 交通費の支給条件
  • 道具代や講習費の負担
  • 先輩スタイリストの勤続年数と給料

今の職場と求人を同じ条件で比べてください。
何年働いても収入が増える見込みがないなら、転職するか考える基準になります。

美容師がお金を増やす方法は転職・副業・独立で異なる

収入を増やす方法は、一つではありません。

現在の売上、使える時間、固定客の有無によって選ぶ方法は変わります。
自分に合う方法を選びましょう。

転職・副業・独立の順に、向いている人と判断基準を確認していきましょう。

給料を早く変えたいなら待遇のよい美容室への転職を比較する

給料を早く変えたいなら、今の職場と転職先の給料や働く条件を比較してください。

特に確認したいのは、現職の昇給時期と転職後の給料です。
どちらが早く収入を増やせるか判断できます。

昇給まで数年かかる場合は、転職したほうが早く改善できることもあります。

転職すれば、入社初月から基本給が変わる場合があります。
歩合給は、勤務先の制度によって始まる時期が異なります。

基本給だけで求人を決めるのは避けてください。
自己負担や固定残業代によって、実際に手元へ残るお金は変わります。

比較したい項目は次のとおりです。

  • 毎月の手取り
  • 基本給
  • 固定残業代
  • 歩合率
  • 歩合が始まる売上
  • 最低保証
  • 社会保険
  • 月の休日数
  • 営業前後の練習時間
  • 道具代や講習費の負担
  • 交通費の支給条件
  • 副業が認められているか

求人票だけで分からない内容は、面接やサロン見学で確認してください。
現職と転職先を同じ条件で比べると、転職後も同じ悩みを繰り返しにくくなります。

給料を早く改善したい人は、美容師向け転職サービスも活用すると比較しやすくなります。

休日に余力がある美容師は副業で収入源を増やせる

休日や営業後に時間を確保できる美容師は、副業で収入源を増やせます。

本業を続けながら始められる点がメリットです。
勤務先によっては副業を禁止している場合もあるため、就業規則は事前に確認してください。

美容師経験を活かしやすい副業は次のとおりです。

  • SNS運用
  • ライティング
  • 画像制作
  • 動画編集
  • スキル販売

副業は収入の入り方が異なります。
次の2つに分けて考えると判断しやすくなります。

種類 特徴
単発収入 1件ごとに収入が発生する
毎月の収入 継続案件なら毎月収入が入る

ライティングや画像制作、動画編集などを始めるなら、
クラウドワークスココナラを活用すると仕事を探しやすくなります。

営業後の練習が長い人や、休日も疲れが残る人には向きません。
睡眠時間を削ると、本業の接客や技術へ影響するためです。

1週間で副業に使える時間を何時間確保できるか書き出してください。
毎週続けられる時間を確保できない場合は、副業より本業の待遇改善を優先しましょう。

美容師経験を活かせる副業は、以下の記事で詳しく紹介しています。

固定客と売上がある美容師は業務委託や独立を検討できる

固定客と売上がある美容師は、業務委託や独立を検討できます。

独立すれば必ず収入が増えるわけではありません。
売上ではなく、経費を引いた後に手元へ残るお金(利益)で判断してください。

働き方ごとの違いは次のとおりです。

働き方 収入の増やし方 収入が増える目安 向いている人
正社員 昇給や歩合で増やす 勤務先による 安定収入を優先したい人
転職 給料や働く条件を改善する 入社後から 給料を早く変えたい人
副業 本業以外の収入を作る 仕事の受けられる量による 空き時間を活用できる人
業務委託 売上が収入へ反映されやすい 入客状況による 売上を作れる人
独立 手元へ残るお金を増やす 固定客数や売上による 固定客がいる人

独立前に確認したい数字は次のとおりです。

  • 来店が見込める固定客数
  • 指名客のうち来店が見込める割合
  • 客単価
  • 月間客数
  • 毎月必要な売上
  • シェアサロンや店舗の契約料
  • 材料費
  • 社会保険や税金
  • 毎月必要な生活費
  • 予備資金

独立後のお金を管理するなら、会計ソフトを早めに導入すると、収支を把握しやすくなります。
確定申告にも役立ちます。

私はフリーランスとして独立した後、手元に残るお金は増えました。
独立初月の売上は約60万円でした。
現在は客単価1万5,000円で、1日平均4人を担当しています。

これは私の一例であり、同じ収入になるとは限りません。

手元へ残るお金は、次の計算式で確認してください。

計算式

売上 契約料 材料費 その他の経費 手元へ残るお金(利益)

「固定客がいても、本当に独立後に来店してもらえるか不安」

不安がある場合は、指名客全員が来店する前提で計算しないでください。
来店が見込める割合は、少なめに見積もってください。

予想売上から経費を引き、利益が生活費を上回るかで判断します。

「客単価×月間客数」で毎月必要な売上を計算してください。
手元へ残るお金が生活費を上回るか確認してから、業務委託や独立を選びましょう。

フリーランス美容師として独立する流れは、以下の記事で詳しく解説しています。

美容師でお金がないなら毎月足りない金額から次の行動を決める

美容師でお金がないときは、毎月足りない金額から次の行動を決めてください。

最初に確認する数字は次のとおりです。
この数字を書き出すと、今優先すべき対策が分かります。

  • 毎月の手取り
  • 毎月の生活費
  • 仕事で使うお金
  • 毎月足りない金額
  • 給料日まで残り何日か
  • 毎月のローンや分割払いの返済額(ある人だけ)

毎月足りない金額によって、取るべき対策は変わります。

  • 今月だけ足りない
    → 口座残高と支払いを整理する
  • 毎月赤字
    → 固定費と仕事で使うお金を見直す
  • 支出を減らしても足りない
    → 昇給条件と転職先を比較する
  • 休日や営業後に時間がある
    → 副業を検討する
  • 固定客と売上がある
    → 業務委託や独立後に手元へ残るお金を計算する

美容師だから、低い収入を我慢し続ける必要はありません。

今日中に数字を書き出してください。
毎月足りない金額を確認し、自分に合う方法を一つ選んで行動しましょう。